9日のNY金は堅調、インフレヘッジとしての買いなどが入り

2021/11/10 8:48:34

 9日のNY金は堅調。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比2.80ドル高の1830.80ドルとなった。
 主要中銀が市場の積極的な金融引き締め観測を押し戻す動きに出たことで、早期利上げ観測を背景に売られていた金を買い戻す動きが継続し、指標12月限は一時1834.80ドルをつけ、9月3日高値(1836.90ドル)以来、3か月ぶりの高値圏に浮上した。
 また、米労働省が9日発表した10月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.6%上昇と、9月の0.5%上昇から加速。米連邦準備制度理事会(FRB)は、現在のインフレは「一時的」との見方を維持しているものの、短期的には新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)に伴うサプライチェーン(供給網)の制約によるインフレ傾向が続いていることが示され、インフレヘッジの買いが入ったことも金の支援材料。ただ、10日に10月の米消費者物価指数(CPI)統計の発表を控えて市場の様子見姿勢も強く、買い一巡後は上げ幅を削られ、伸び悩む展開となった。

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