10日のNY金は上伸、インフレ高進への懸念を背景に

2021/11/11 8:55:37

 10日のNY金は上伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比17.50ドル高の1848.30ドルとなった。
 米商務省が10日に発表した10月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比6.2%増、前月比0.9%上昇と、1990年11月以来31年ぶりの大幅な伸びを記録。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数でも前年同月比4.6%増、前月比0.6%上昇と、市場予想を上回る結果となった。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が予想以上に高進するインフレによって金利を引き上げざるを得なくなるとの懸念が強まると共に、スタグフレーションへの警戒感が再燃。インフレヘッジとしての買いや安全資産としての買いが優勢となり、NY金は一時6月15日(高値1870.90ドル)以来、4か月ぶりの高値1870.60ドルを記録。その後は、対主要国通貨でのドル高をみた売りや利食いの売りに上げ幅を削られたが、おおむね堅調に推移している。

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