11日のNY金は6日続伸、米インフレ加速への警戒感を背景に

2021/11/12 8:52:28

 11日のNY金は上伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比15.60ドル高の1863.90ドルとなった。
 米労働省が10日発表した10月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比6.2%上昇と、約31年ぶりの高い伸びを示したことで、バイデン米大統領は同日、上昇する「インフレの反転が最優先課題」とし、エネルギー価格を抑制する方策を模索する米国家経済会議(NCE)に指示したと明らかにした。これを受け、市場のインフレ警戒感が高まると共に、インフレヘッジとしての金需要が増加。また、米連邦準備理事会(FRB)が経済が完全に回復し終わる前に利上げを実施せざるを得なくなり、景気回復が腰折れするのではないかとの懸念も強まったことで、安全資産として買われたNY金は6日続伸し、5か月ぶりの高値水準で推移している。

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