12日のNY金は堅調、低調な米ミシガン大学消費者信頼感指数などを受け

2021/11/15 8:44:17

 12日のNY金は上伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比4.60ドル高の1868.50ドルとなった。
 米ミシガン大学が12日発表した11月の米消費者信頼感指数(速報値)は66.8と、市場予想(72.5)に反して10月から4.9ポイント低下し、2011年11月以来の低水準となった。これを受け、対主要国通貨でのドル安が進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。米ミシガン大学の調査部門ディレクター、リチャード・カーティン氏は「11月には4人に1人の消費者がインフレによる生活水準の低下を指摘した」と述べており、インフレ懸念の高まりを示す内容だったことも、インフレヘッジとしての金の魅力を高めた。また、先日発表された10月の米消費者物価指数(CPI)の大幅上昇や、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の縮小(テーパリング)が完了するまでは低金利を維持するとの見方も支援材料視されている。

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