17日のNY金は上伸、世界的なインフレ警戒感の高まりを背景に

2021/11/18 9:04:52

 17日のNY金は上伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比16.10ドル高の1869.70ドルとなった。
 17日に英統計局が発表した10月の英国の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で4.2%上昇。天然ガスなどのエネルギー価格の上昇やを背景に、9月の3.1%から急拡大したことで、市場のインフレ警戒感が高まり、インフレヘッジとしての金を買う動きが強まった。しかし、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が15日の議会証言で来年度の利上げに否定的な見方を示した一方、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが直近のインフレ関連指数の拡大に対して警戒感を示していることで、市場では米FRBが来年度に利上げ時を実施するとの思惑が強まると共に、欧米の金利差を意識したユーロ売り円買いが進行。ドル建てNY金はドル高をみた売りに圧迫され、上値を押さえられた。

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