18日のNY金は反落、新規失業保険申請件数の良好な内容などを受け

2021/11/19 9:09:16

 18日のNY金は反落。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比8.80ドル安の1861.40ドルとなった。
 対ユーロでのドル安や米長期金利の下落を支援材料に一時上伸。しかし、買い一巡後は、新規失業保険申請件数が良好な内容だったため、米労働市場の回復により、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ時期が想定よりも早まる可能性があるとの見方や、中国の国家糧食・物資備蓄局の報道官が18日、中国が戦略的燃料備蓄の放出に向けて取り組んでいると発言したことで原油価格が下落すると共に、エネルギー価格の上昇によるコストプッシュ型インフレへの懸念が後退。インフレヘッジとしての需要後退をみた売りが入り下落。米経済指標の改善を受けて米景気に対する楽観が広がると共に、ドルが買い戻されたことも、ドル建てNY金の重しとなった。
 ニューヨーク連銀のウィリアムス総裁は18日、欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストとの討論会で、米国ではより広範囲にわたってインフレが発生しており、将来の物価上昇に対する期待が高まっているとの認識を示した。また、米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は18日、インフレ高進が続くなら、来年の金融政策について柔軟に調整すると述べたことで、米FRBによる早期利上げ観測が強まった。また、米労働省が18日に発表した11月13日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比1000件減の26万8000件。市場予想の26万件を上回ったものの、7週連続で減少し、新型コロナ感染拡大が始まった2020年3月半ばの水準まで改善した。

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