26日のNY金は上伸、新変異株への警戒感を背景に

2021/11/29 8:54:40

 26日のNY金は上伸。中心限月の期近12月限の清算値(終値)は前日比1.20ドル高の1785.50ドルとなった。
 南アフリカで新型コロナウイルスの新変異株が検出されたことを受け、投資家のリスク選好姿勢が後退し、安全資産としての金は買われて一時上伸。しかし、買い一巡後は利益確定の売りなどに上げ幅を削られた。
 世界保健機関(WHO)は26日、南アフリカで確認された新たな変異ウイルスを「懸念される変異株」に指定。新たな変異株は従来のウイルスとは異なるスパイクタンパク質を持つため、既存のワクチンの効果があるか調査が進められる中、米国や欧州連合(EU)、英国を含む世界各地で渡航制限を強化するなどの動きが広がったことも、投資家のリスク回避姿勢を強めた。

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