1日のNY金は上伸、米国でのオミクロン型感染確認を受け

2021/12/02 9:27:29

 1日のNY金は上伸。中心限月の期近2月限の清算値(終値)は前日比7.80ドル高の1784.30ドルとなった。
 バイデン米政権のファウチ首席医療顧問は1日、米国内で初めて新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の感染者が確認されたと発表。これを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まると共に、安全資産とされる金が買われて上伸。しかし、外国為替市場ではドルが対資源国通貨に対して上伸したため、割高感からの売りに上値を押さえられた。
 また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派的な発言も金の上値を押さえた要因。同氏は下院金融サービス委員会で行った証言で、政策当局者はインフレが来年後半に想定通りに鈍化しない場合に対応する準備をしておく必要があると述べ、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和策の縮小ペースを想定よりも速める可能性を示している。

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