7日のNY金は上伸、インフレヘッジとして買われる

2021/12/08 8:58:42

 7日のNY金は上伸。中心限月の期近2月限の清算値(終値)は前日比5.2ドル高の1784.70ドルなった。
 新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の感染拡大で経済活動が停滞するとの過度の懸念が後退。英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は、米Virバイオテクノロジーと共同開発した新型コロナ抗体治療薬「ソトロビマブ」について、初期段階の研究データでオミクロン株の全ての変異に有効という結果が得られたと発表したことや、重症化率が低い可能性があるとの見方が好感され、投資家のリスク選好姿勢が強まり、米株式や原油などが上伸する中で、インフレヘッジとして金も買われて上伸した。ただ、外国為替市場では対主要国通貨でのドル高が進行し、ドル建てNY金は割高感からの売りに圧迫され、上げ幅は限られた。
 また、10日に11月の米消費者物価指数、15日に米公開市場委員会(FOMC)声明発表を控えることも全般的に様子見姿勢を強めた要因。前回発表された10月の米CPIが前年同月比6.2%上昇となり、31年ぶりに6%台を上回る結果となったことが、市場の警戒感を強めている。

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