9日のNY金は下落、対ユーロでのドル高を受け

2021/12/10 8:51:46

 9日のNY金は下落。中心限月の期近2月限の清算値(終値)は前日比8.80ドル安の1776.70ドルとなり、3日ぶりに反落した。
 英国が8日、新型コロナのオミクロン変異株の感染拡大抑制に向け、イングランドでより厳格な制限措置を実施すると発表。また、デンマークや中国の一部地域も足元で行動規制が強化されたとの報道が嫌気され、対ユーロでのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。米労働省が9日発表した最新週の新規失業保険申請件数が前週比4万3000件減の18万4000件となり、市場予想の21万5000件を下回ると共に、52年ぶりの低水準となったことも、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和策の縮小(テーパリング)の加速観測を強め、金の弱材料となった。

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