10日のNY金は上伸、米CPIの上昇を受け

2021/12/13 8:44:19

 10日のNY金は上伸。中心限月の期近2月限の清算値(終値)は前日比8.10ドル高の1784.80ドルとなった。
 米労働省が10日に発表した11月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比6.8%上昇。10月の同6.2%から一段と上昇し、1982年6月以来、約39年ぶりの高水準となった。市場予想(6.8%上昇)と一致したことで影響は限られたが、インフレ高進への懸念からインフレヘッジとしての買いが入り上昇した。市場では、米CPIが市場予想を上回る加速を示せば、14日、15日の両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の縮小(テーパリング)の加速が議論される可能性があると懸念されていたが、米CPIの伸び率が市場予想の範囲に留まったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げへの懸念もやや後退している。

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