21日のNY金は下落、投資家のリスク回避姿勢の後退を受け

2021/12/22 9:00:56

 21日のNY金は下落。中心限月2月物の清算値(終値)は前日比5.90ドル安の1788.70ドルとなった。
 英政府は21日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の感染者数急増で最も大きな被害を受けている接客関連などの企業を支援するために総額10億ポンドを助成すると発表。欧州株価や原油価格が上昇した流れから投資家のリスク回避姿勢が後退し、安全資産とされる金への売り圧力が強まった。また、米国債利回りの上昇につれて対主要国通貨でのドル高が進行、ドル建てNY金は割高感からの売りにも押されて下落した。
 ただ、オミクロン変異株の感染拡大やインフレ高進が世界経済へ与える影響への警戒感は根強く、安値圏では押し目買いも入り、下げ幅は限られた。

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