4日のNY金は上伸、インフレ懸念が下値を支える

2022/01/05 8:36:28

 4日のNY金は上伸。中心限月2月物の清算値(終値)は前日比14.50ドル安の1814.60ドルとなった。
 先日の急落に対する買戻し主導に値を伸ばしたが、米長期金利が上昇を受け対主要国通貨でのドル高が進行したため、上げ幅は限られた。他国通貨を保有する投資家にとってドル高は、ドル建てNY金の割高感を強める。また、金利上昇も、金利を生まない資産である金にとっては弱材料となる。ただ、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を巡り、重症化リスクは低いとの報告が相次いでいるものの、渡航制限や行動制限などによりサプライチェーン(供給網)を圧迫し、インフレ圧力を強めるのではないかとの懸念も燻るため、インフレヘッジ目的の買いが下値を支えている。

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