5日のNY金は上伸、米FOMC議事要旨の公表を挟み上下動

2022/01/06 8:54:02

 5日のNY金は上伸。中心限月2月物の清算値(終値)は前日比10.50ドル高の1825.10ドルとなった。しかし、買い一巡後は上げ幅を縮小し、時間外の電子取引では1810ドル付近で推移している。
 対主要国通貨でのドル安が進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)が、昨年12月14、15両日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公開。物価高の要因となっている供給面の制約などが想定よりも長期化し、拡大する可能性が高いとし、インフレへの警戒感を強める一方、米労働市場は「非常にひっ迫している」として、速いペースでの利上げに加え、早期の量的緩和策の縮小が必要になる可能性があるとの認識が示された。これを受け、米国債利回りが急伸すると、金利を生まない資産である金への売り圧力が強まり、清算値確定後の電子取引では反落し、前日比4.0ドル安の1810.60をつけた後は同水準で推移している。

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