10日のNY金は堅調、インフレ懸念を背景に

2022/01/11 9:57:29

 10日のNY金は堅調。中心限月2月物の清算値(終値)は前日比1.40ドル高の1798.80ドルとなった。
 米労働省が7日発表した2021年12月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万9000人増と、市場予想(40万人増)を大きく下回った。ただ、失業率は22カ月ぶりの低水準となる3.9%と、前月の4.2%から改善したほか、時間当たり平均賃金が前月比0.6%上昇と11月の0.4%上昇から伸びが加速したことで、米長期金利が上昇。金利を生まない資産である金は、買い一巡後は伸び悩んだ。
 また、11日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長指名承認公聴会、12日に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えることも市場の様子見姿勢を強めたが、清算値確定後の時間外取引ではインフレ懸念を背景に値を伸ばし、1800ドル台で推移している。

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