19日のNY金は上伸、英国のインフレ懸念などを受け

2022/01/20 8:39:37

 19日のNY金は上伸。中心限月2月物の清算値(終値)は前日比30.80ドル高の1843.20ドルとなった。
 来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控え、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めへの警戒感から市場が調整局面を迎える中、投資家のリスク回避姿勢の強まりを背景に、米株式市場が急落し、米長期金利の指標となる米10年債利回りが下落(価格は上昇)。米国債利回りの低下に連動して対主要国通貨でのドル安が進行する一方、ドル建てNY金は他国通貨を持つ投資家にとっての割安感が強まったことで買いが入り上伸した。
 また、英国のインフレ懸念も支援材料。英国立統計局(ONS)が19日に発表した2021年12月の消費者物価指数(CPI)は前年比5.4%上昇で約30年ぶりの大幅上昇。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、エネルギー価格の上昇などに言及し、インフレ圧力が予想よりも長期的に継続する可能性について懸念していると述べた。

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