2日のNY金は上昇、予想を下回る米雇用指標や欧州のインフレ高進などを受け

2022/02/03 8:49:28

 2日のNY金は上昇。中心限月4月物の清算値(終値)は前日比8.80ドル高の1810.30ドルとなった。
 米民間雇用サービス会社ADPが2日発表した1月の全米雇用報告は前月比30万1000人減となり、市場予想(20万7000人増)に反して大幅に減少した。これを受け、米国の労働市場の回復ペースへ警戒感が広がると共に、米景気への楽観論や米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ回数に対する過度な期待感が後退。米長期金利が下落すると共に、対ユーロでのドル安が進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。
 また、欧州連合(EU)統計局が2日に発表した1月の消費者物価指数は前年同月比5.1%上昇と伸び率は過去最高となり、欧州地域のインフレ圧力が高まっていることも、インフレヘッジとしての金需要を支えた。

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