8日のNY金は上伸、インフレの高止まり懸念やウクライナ情勢への警戒感を背景に

2022/02/09 8:32:31

 8日のNY金は上伸。中心限月4月物の清算値(終値)は前日比6.10ドル高の1827.90ドルとなった。
 ウクライナを巡る北大西洋条約機構(NATO)とロシアの対立の緊迫化を背景に、安全資産としての買いが入り上伸。また、ロシアがウクライナへ侵攻した場合、ロシアから欧州へのエネルギー資源の輸出が減少することで、一時的に欧州地域のインフレ圧力が高まると予想されていることも、金の支援材料となった。
 ただ、欧州中央銀行(ECB)の金融政策の正常化観測を受け、外国為替市場では対主要国通貨でのドル高が進行。ドル高は他国通貨建ての資産を持つ投資家にとってドル建て資産への割高感を強めるため、ドル建NY金の高値では売りが入り、上げ幅は限られた。また、10日に米国のインフレ指標である1月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されていることも、市場の様子見姿勢を強めた。

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