16日のNY金は上伸、ウクライナ情勢を巡る警戒感が再燃

2022/02/17 8:41:37

 16日のNY金は上伸。中心限月4月物の清算値(終値)は前日比15.30ドル高の1871.50ドルとなった。
 バイデン米大統領や北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長らが16日、軍部隊の一部撤収を開始したとするロシアの発表について否定的な見解を示したことで、ウクライナ情勢を巡る警戒感が再燃。安全資産としての需要から金が上伸した。
 また、米連邦準備制度理事会(FRB)が16日に発表した1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、インフレ抑制のため利上げを開始する意向だが、決定は毎回の会合ごとに行う方針であることが示され、市場の一部が予想している3月に50ベーシスポイント(bp)の利上げ予想が後退。一方で、インフレ高進により欧州中央銀行(ECB)の年内利上げの観測が強まったことで、対ユーロでのドル安が進行。ドル建てNY金は割安感からの買いも入り値を伸ばした。

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