4日のNY金は上伸、ウクライナ情勢に対する懸念を背景に

2022/03/07 8:43:59

 4日のNY金は上伸。中心限月4月物の清算値(終値)は前日比30.7ドル高の1966.60ドルとなった。
 ロシア軍は4日、ウクライナ南東部にある欧州最大規模のザポロジエ原子力発電所を制圧。原子炉に被害はなかったが、制圧時に訓練施設で発生した火災は鎮火したものの、場合によっては状況によっては大惨事を引き起こしていた可能性があることから、安全資産として金が買われて上伸。また、商品輸出大国のロシアに対する西側諸国の制裁に端を発した商品価格の高騰により、インフレ高進と経済成長鈍化に対する懸念が高まったことも、インフレヘッジとして金が買われて上伸した。
 また、米労働省が4日発表した2月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比67万8000人増と、市場予想の40万人増を大幅に上回ったが、時間当たり平均賃金が前月比でほぼ横ばいに留まり、米長期金利の指標となる10年債利回りが低下したことも、金利を生まない資産である金にとっては支援材料となった。

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