10日のNY金は上伸、ウクライナ情勢への懸念を背景に

2022/03/11 9:03:17

 10日のNY金は上伸。指標限月4月物の清算値(終値)は前日比12.20ドル高の2000.40ドルとなった。
 ロシアとウクライナの停戦交渉に進展がなかったことで、ウクライナ情勢の一段の悪化への懸念から安全資産として金は買われて上伸した。また、欧州中央銀行(ECB)は10日の理事会で、2022年のインフレ見通しを平均で5.1%とし、昨年12月時点の3.2%から大幅に引き上げ。米労働省が10日に発表した2月の米消費者物価指数は(CPI)は、前年同月比7.9%上昇と、伸び率が前月(7.5%)から拡大し、40年ぶりの高水準となった。欧米のインフレの高止まり懸念が強まったことも、インフレヘッジとしての金需要を強めた。

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