11日のNY金は下落、ウクライナ情勢を眺め上下動

2022/03/14 8:52:52

 11日のNY金は下落。指標限月4月物の清算値(終値)は前日比15.40ドル安の1985.00ドルとなった。
 ロシアのプーチン大統領が、ベラルーシのルカシェンコ大統領との会談で、ウクライナとの停戦交渉に進展があったと述べたことを受け、安全資産として金の需要が後退。また、3月16日に米連邦準備制度理事会(FRB)が0.25%の利上げを実施する見通しであることも、金利を生まない資産である金が売られ、一時1960.6ドルまで下落した。しかし、依然としてロシアのウクライナ侵攻は続いていることや、イラン核合意の復活交渉が一時中断し、対ロシアへの経済制裁にともなう原油の供給不足の回復には時間が掛かるとの見方から、エネルギー価格上昇に伴うインフレ懸念が継続。売り一巡後の安値からからは買い戻され、下げ幅を縮小する展開となった。

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