15日のNY金は下落、米FOMCでの利上げ観測やドル高などを材料に

2022/03/16 8:59:44

 15日のNY金は下落。指標限月4月物の清算値(終値)は前日比31.10ドル安の1929.70ドルとなった。
 ロシアとウクライナの停戦交渉進展への期待感や、原油相場が下落したことから、資源高によるインフレへの過度な警戒感が和らぎ、安全資産としての金需要が後退。また、16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明での利上げ観測や、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りも入り大幅下落した。
 米労働省が15日に発表した2月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.8%上昇となり、1月(1.2%上昇)から伸びが鈍化し、市場予想(0.9%上昇)も下回った。前年同月比は10.0%上昇と市場予想とカワラズ。ただ、今回の統計に2月24日に始まったウクライナ侵攻後の原油・商品価格の急騰の影響は反映されておらず、インフレ傾向は今後数カ月高止まりするとみられている。

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