21日のNY金は堅調、インフレ長期化への懸念など手掛かりに

2022/03/22 8:42:20

 21日のNY金は堅調。指標限月4月物の清算値(終値)は前日比0.20ドル高の1929.50ドルとなった。
 ロシアとウクライナの停戦交渉への期待感から、国内連休中のNY金は下落する場面もあったが、週明け21日のNY金は、ウクライナで戦闘が続いていることから、安全資産としての買いが入り上伸した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は21日、全米企業エコノミスト協会(NABE)会合での講演で、インフレ抑制のためフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を25ベーシスポイント(bp)以上引き上げる可能性に言及したほか、インフレの長期化に対する懸念を示した。金利の上昇は金にとっては弱材料であり、パウエル米FRB議長の発言直後は下落したが、売り一巡後はインフレ懸念の高まりを背景とした買いも入り、時間外でのNY金は堅調に推移している。

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