24日のNY金は上伸、米国の労働市場改善にともなう賃金インフレへの懸念など手掛かりに

2022/03/25 9:06:51

 24日のNY金は上伸。指標限月4月物の清算値(終値)は前日比24.90ドル高の1962.20ドルとなった。
 米労働省が24日発表した19日までの1週間の米新規失業保険申請件数は、前週比2万8000件減の18万7000件と、1969年9月以来52年半ぶりの低水準に改善。労働市場の緩みが急速に解消し賃金インフレの上昇が続く可能性が示唆されたことから、インフレヘッジとしての買いが入り金は上伸した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制に向け利上げ路線を維持するとの見方は、金利を生まない資産である金にとって本来は弱材料。ただ、米FRBがインフレ抑制のために積極的に金融引き締めを実施することで、その後の景気がある程度後退するとの市場の懸念に相殺され、相場への影響は限られた。
 北大西洋条約機構(NATO)が24日、ブリュッセルの本部で緊急首脳会議を開き、ロシアのウクライナ侵攻を強く非難する共同声明を採択したことで、投資家のリスク回避姿勢が強まると共に、安全資産として金は買われて上伸。同会議を前にジョンソン英首相が、外貨準備のうちの現金だけでなく、金についても使用を止めるための方法を検討すべきとの認識を示したことも注目された。

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