29日のNY金は下落、ロシアとウクライナの停戦交渉の進展期待などで

2022/03/30 8:42:15

 29日のNY金は下落。指標限月4月物の清算値(終値)は前日比27.60ドル安の1912.20ドルとなった。
 ロシア国防省は29日、ウクライナの首都キエフと北部チェルニヒウ近郊における軍事活動を縮小すると発表。停戦交渉進展への期待感から投資家心理が改善すると共に、安全資産とされる金は下落し、一時1トロイオンス=1900ドルの大台を割り込んだ。ただ、ロシアのウクライナ侵攻後、欧州のインフレが加速する中で、欧州中央銀行(ECB)による年内利上げを織り込む動きが強まったことや、交渉進展への期待感から外国為替市場ではユーロ高ドル安が進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り下げ幅を縮小した。

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