1日のNY金は下落、好調な米雇用統計や原油安などを受け

2022/04/04 8:55:38

 1日のNY金は下落。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比30.30ドル安の1923.70ドルとなった。
 米労働省が1日に発表した3月の米雇用統計では、失業率は3.6%と、前月から0.2ポイント改善。景気動向を映す非農業部門の就業者数は前月比43万1000人増と市場予想(49万人増程度)を下回ったが、過去2カ月分が上方修正され、労働市場の堅調が示された。発表を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制に向けて利上げペースを速めるとの見方が強まったことが、金利を生まない資産である金にとっては弱材料となり、NY金は下落。フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、米FRBが今後3回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.50%ずつ引き上げるとの見方が示唆された。また、国際エネルギー機関(IEA)が1日、加盟国が石油備蓄を協調放出する方針を決定したことを受けた原油安を眺め、高インフレ定着への懸念が後退したこともインフレヘッジとして買われていた金が売られる要因となった。

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