6日のNY金は軟調、米FRBにより利上げペースの加速観測を背景に

2022/04/07 8:48:12

 6日のNY金は軟調。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比4.40ドル安の1923.10ドルとなった。
 欧米によるロシアへの経済制裁の強化がインフレ圧力を強めるとの見方から安値では買い拾われたものの、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために積極的に利上げや金融緩和の縮小を実施するとの観測を背景とした売りや、対主要国通貨でのドル高をみた割高感からの売りなどが入り、ドル建てNY金は軟化した。
 また、米連邦準備制度理事会(FRB)が6日に公表した3月15日、16日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、ロシアのウクライナ侵攻を理由に3月の米FOMCでの0.5%の利上げは見送られ、0.25%の引き上げに留められたことが示された。米FOMC議事録の内容は米FRBが今後は積極的に利上げを実施するとの観測を強めたが、既に5日のブレイナード理事など米FRB高官らのタカ派的な発言を織り込んでいたため市場への影響は限られた。

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