7日のNY金は上伸、欧米中銀の金融引き締めを巡る思惑から

2022/04/08 9:06:48

 7日のNY金は上伸。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比14.70ドル高の1937.80ドルとなった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が6日公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、保有資産を最大で月950億ドル圧縮する案で「おおむね合意」していたことが示され、投資家のリスク選好姿勢が後退。アジアや欧州の株式市場が下落する一方、安全資産とされる金は買いが入り上伸した。また、欧州中央銀行(ECB)が7日公表した3月10日の理事会の議事要旨で、当局者が景気刺激策の解除に前向きな姿勢を示しており、欧州の景気後退リスクへの懸念が高まったことも金が買われた要因。市場では、高インフレ抑制のために欧米中銀の金融引き締めを実施することが、新型コロナの世界的流行(パンデミック)からの景気回復に水を差すのではないかとの警戒感が台頭している。

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