12日のNY金は上昇、米CPI発表後のドル安や原油高などを受け

2022/04/13 8:41:40

 12日のNY金は上昇。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比27.90ドル高の1976.10ドルとなった。
 米労働省が12日に発表した3月の米消費者物価異数(CPI)は前年同月比8.5%上昇。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視する、変動の大きい食品とエネルギーを除くCPIコア指数は、同6.5%上昇と市場予想(6.6%)を下回ると共に、前月比では0.3%上昇と、2月の0.5%上昇と比べ、上昇率が鈍化しており、市場ではインフレがピークを迎えたとの期待感から、米長期金利の指標となる10年債利回りが低下。米FRBが長期に渡り積極的な金融引き締めを実施するとの見方も後退し、外国為替市場では対ユーロでのドル高が進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上昇した。
 ロシア産原油の供給減を受けた需給ひっ迫懸念を背景に原油が上伸したことも、インフレヘッジとして買われる金の支援材料。また、14日の欧州中央銀行(ECB)理事会を控える中、ECBによる年内利上げ観測の高まりが、金利差を意識してこれまで進んでいたドル買いユーロ安の流れに対する調整の動きを強めた。

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