19日のNY金は下落、米FRBによる一段の利上げ観測やドル高を受け

2022/04/20 8:57:30

 19日のNY金は下落。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比27.40ドル安の1959.00ドルとなった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)高官らによるタカ派的な発言を受け、米債券市場で利回りが上昇すると共に、外国為替市場では日米の金利差を意識した円売りドル買いが進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。
 国際通貨基金(IMF)は19日、2022年の世界経済見通しを4.4%から3.6%へ下方修正すると共に、各国中央銀行がインフレ抑制に積極的になることで、更なる金融引き締め対応が促されるリスクが高まっていると指摘。セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は18日、インフレ抑制のために年末までに政策金利を3.5%まで引き上げる必要があるとの見解を改めて示し、通常の3倍の0.75%の利上げを実施する可能性が排除されていないことが、米FRBによる一段の利上げ観測を強めると共に、金利のつかない資産である金にとっては弱材料となった。

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