21日のNY金は軟調、パウエル米FRB議長発言を受け

2022/04/22 8:52:56

 21日のNY金は軟調。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比7.40ドル安の1948.20ドルとなった。
 パウエル米FRB議長は21日の世界経済に関する国際通貨基金(IMF)の会合で、米国のインフレ率が米FRBの目標である2%の約3倍に達していることから、次回5月3日、4日両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50bpの利上げが検討されると発言。この発言を受け、対主要国通貨でのドル高が進行し、ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。
 ただ、パウエル議長は物価高に関しても「3月にピークを迎えたとは考えていない」と指摘。また、米FRBがインフレ抑制と景気維持との間の難しい舵取りを迫られているとの認識を表明。利上げによる景気後退の可能性を認めた上で最善を尽くす姿勢が示されたことが市場から注目され、NY金の値動きは調整の範囲に留まった。

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