5日のNY金は上伸、国内連休中に大幅下落

2022/05/06 9:10:22

 5日のNY金は上伸。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比6.9ドル高の1875.7ドルとなった。ただし、国内連休中のNY金は下落。4月29日終値1915.1ドルと比べて39.4ドル下落している。
 4日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明は、政策金利となるフェデラル・ファンド(FF)レートの誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、6月に保有資産の縮小に着手することを決定する、ほぼ市場予想通りの内容となった。しかし、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は同日の記者会見での質疑応答で更に大幅な利上げについて「積極的に」検討しないと発言したことを受け、4日のNYダウ平均は900ドル超の上げ幅を記録する一方、NY金は下落。その後、5日にはNYダウ平均は急落し、NY金は買い戻されて上伸する、荒い値動きとなった。
 パウエル米FRB議長の発言を巡り市場の見方が分かれたことで米株式市場は乱高下したが、金融市場では中長期的な米政策金利は年末までに2.7%まで引き上げられるとの見通しを織り込んでいることや、米FRBの積極的な利上げによる米経済回復の後退懸念などが台頭し、NY金は安全資産としての買いに支えられた。しかし、対主要国通貨でのドル高が進行し、主要6通貨で構成されるドル指数は2002年12月以来、約20年ぶりの高値をつけたことに頭を押さえられ、NY金の戻りは限られた。

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