10日のNY金は下落、米FRBの利上げ観測や中国の景気後退懸念など受け

2022/05/11 8:41:20

 10日のNY金は下落。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比17.6ドル安の1841.0ドルとなった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために今後も利上げを積極的に行うとの見方が、金利を生まない資産である金の弱材料。4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を11日(日本時間11日21時30分)に控えることや、対主要国通貨でのドル高進行も整理売り圧力を強めた。
 また、世界最大の金消費国である中国の景気後退懸念も相場の圧迫材料。中国は新型コロナウイルス感染拡大防止のために実施しているロックダウン(都市封鎖)により、中国税関総署が9日発表した4月の貿易統計によると、輸出は前年同月比3.9%増となり、前月の14.7%増から大幅に鈍化した。中国は伝統的に金が選好され、個人の購入が金の需要を支えるため、同国経済の後退は金の需要の減少見通しを強めることになる。

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