13日のNY金は下落、一時1800ドル台を割り込む

2022/05/16 8:58:30

 13日のNY金は下落。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比16.4ドル安の1808.2ドルとなった。
 原油価格の下落に食料品や他の製品の価格上昇が相殺され、労働省が発表した4月の米輸入価格が前月比で横ばいとなった。先日に発表された4月の米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)も上昇が鈍化しており、米国のインフレが緩和しつつあるとの見方が強まる共に、インフレヘッジとしての金需要が後退。また、急速な米金融引き締めによる景気減速懸念が後退し、米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇すると共に、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りに押され、一時1800ドルの大台を割り込む下落となった。売り一巡後は世界的なインフレ懸念を背景とした安値拾いの買いに支えられ下げ幅を縮小。1800ドル台を回復したが値を戻すには至らず、軟調に推移している。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は12日、米公共ラジオとのインタビューで、労働市場が力強さを保った状態でのインフレ抑制の実現には多くの困難が伴うと認めると共に、その取り組みの過程には「ある程度の痛み」が生じるだろうと語った。また、0.75%の利上げに対しては積極的には検討しておらず、経済がほぼ予想通りに推移して場合は、今後2回の会合で0.5%の追加利上げが適切との見解を示した。

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