19日のNY金は上伸、対ユーロでのドル安やインフレ懸念などを受け

2022/05/20 9:01:56

 19日のNY金は上伸。指標限月6月物の清算値(終値)は前日比25.3ドル高の1841.2ドルとなった。
 欧州中央銀行(ECB)が19日に公開した4月開催分のECB理事会の議事要旨の内容を受け、高インフレに対応するため、ECBは7月にも利上げに踏み切るとの見方が強まったことでユーロ買いドル売りが進行、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。中国の上海市が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う都市封鎖(ロックダウン)を6月に解除する方針を示したことで原油相場が上昇し、エネルギー需要の回復によるインフレが世界経済や企業業績に及ぼす悪影響への懸念が強まったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)が強硬な利上げを実施することで景気後退(リセッション)を招く可能性があるとの懸念などを背景に、金へは逃避資金が流入している。

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