8日のNY金は上伸、ECB理事会など控えた調整主導の動き

2022/06/09 9:12:20

 8日のNY金は上伸。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比4.4ドル高の1856.5ドルとなった。
 世界的なインフレに対し、各国中央銀行が政策金利の引き上げを実施するとの見方が金利を生まない資産である金の上値を押さえる一方、積極的な政策金利の引き上げが景気へ悪影響を与える可能性があるとの懸念から安全資産としての買いが入ったほか、原油の上伸を眺めたインフレヘッジとしての買いが値を支えた。ただ、10日に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えることや、各国中央銀行の動きを睨み、全体的には調整主導の動きに留まっている。
 豪州中央銀行は7日の定例理事会で政策金利を市場予想を上回る0.50%引き上げ。イエレン米財務長官は7日の上院財政委員会で、米国は「許容できない」水準のインフレに対処していると発言。また、5月のユーロ圏のインフレ率が過去最高の8.1%に達しているため、欧州中央銀行(ECB)は9日の理事会で0.25%の利上げを実施した後、9月までの利上げに対する地均しを行うと予想されている。

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