15日のNY金は上伸、米FRBの大幅利上げを受けた米景気の減速懸念などが台頭

2022/06/16 9:03:23

 15日のNY金は上伸。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比6.1ドル高の1819.6ドルとなった。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明において、米連邦準備制度理事会(FRB)は、通常の3倍となる0.75%の大幅利上げを決定。米FOMC参加者による最新の金利・経済見通しではフェデラル・ファンド(FF)金利見通しが2022年末で3.4%と、前回3月末時点の見通し(22年末1.9%)から大幅に引き上げられた。
 米FOMC声明発表直後は対主要国通貨でドル高に振れたが、その後のパウエル米FRB議長の会見で利上げに対しての慎重姿勢が示されたことで、引けにかけてドル安が進行。材料出尽くし感や米景気の減速懸念が強まる中で、ドル建てNY金は割安感からの買いや安全資産としての買いなどが入り、清算値確定後の時間外取引で値を伸ばし、9時時点では前日比15.1ドル高の1834.70ドルで推移している。

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