27日のNY金は軟調、米長期金利の上昇を眺め

2022/06/28 9:10:32

 27日のNY金は軟調。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比5.5ドル安の1824.8ドルとなった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが景気後退を招くとの懸念が高まる一方、米FRBはインフレ対策として7月に大幅利上げを実施した後は金利の引き上げ幅を押さえるのではないかとの思惑も台頭する中で、米債券市場での入札が低調だったことから、米長期金利の指標となる10年債利回りが下落。金利を生まない資産である金を保有する機会コストが上昇したため、NY金には売りが入り下落した。
 また、27日から29日の日程で欧州中央銀行(ECB)開催する年次の中銀フォーラムに参加する、ラガルドECB総裁やパウエル米FRB議長、英中銀のベイリー総裁の発言が注目されていることも全般的に市場の様子見姿勢を強めている。

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