28日のNY金は下落、対ユーロでのドル高を受け

2022/06/29 9:02:03

 28日のNY金は下落。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比3.6ドル安の1821.2ドルとなった。
 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は28日、ECB主催の金融シンポジウムの基調講演で、7月のECB理事会で0.25%の利上げを実施し、その後もインフレの抑制に向けて積極的な利上げを行う可能性を示した。米国や英国などに比べ利上げペースが緩やかとなることで、外国為替市場では対ユーロでのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。
 ECB主催の金融シンポジウムでは、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長とベイリー英イングランド銀行(中央銀行)総裁がパネリストとして参加が予定されている。
 ただ、コンファレンス・ボード(CB)が28日発表した6月の米消費者信頼感指数は98.7と、前月から4.5ポイント低下。市場予想の100.4も下回り、米経済成長が年末にも減速し、景気後退するとの懸念が高まっていることが示されたことで、安全資産としての需要から金は買われ、下げ幅は限られた。

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