29日のNY金は軟調、パウエル米FRB議長発言を背景としたドル高を受け

2022/06/30 9:09:32

 29日のNY金は軟調。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比3.7ドル安の1817.5ドルとなった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は29日、欧州中央銀行(ECB)の年次フォーラムで、米FRBがインフレ抑制のために利上げを行うことで景気を必要以上に減速させるリスクはあるが、消費者の物価上昇期待をあおる持続的な高インフレの方がリスクとしてはより大きいとの見方を示した。これを受け、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。
 ただ、米商務省が29日に発表した2022年第1四半期の米実質GDP(国内総生産)確定値が小幅に下方修正され、米国の景気減速懸念が強まったことで、安全資産としての買いも入り、金の下げ幅は限られた。

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