30日のNY金は下落、主要各国中銀の積極利上げ観測を背景に

2022/07/01 8:53:33

 30日のNY金は下落。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比10.2ドル安の1807.3ドルとなった。
 米商務省が30日発表した5月の個人消費支出(PCE)は前年同月比6.3%上昇。前月比では0.2%増加したが、増加率は予想の0.4%を下回り、過去5カ月で最小となったことで、米FRBの積極的な利上げ姿勢が後退するとの見方からNY金は一時上伸。しかし、欧州中央銀行(ECB)が27日から29日までの日程で開催した金融シンポジウム「ECBフォーラム」において、ラガルドECB総裁や米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長ら、世界の主要中央銀行総裁が、インフレ抑制のための金融引き締めが景気後退を招くリスクはあるが、急激な物価上昇の定着を防ぐために迅速に対応する必要があるとの考えを示した。これを受け、各国中銀が積極的に利上げを行うとの見通しが高まる一方、金利を生まない資産である金への売り圧力が強まったことで買い一巡後は反落した。

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