5日のNY金は下落、ユーロが対ドルで20年ぶりの安値

2022/07/06 9:16:09

 5日のNY金は下落。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比37.6ドル安の1763.9ドルとなった。
 S&Pグローバルが5日発表した6月の6月のユーロ圏製造業購買担当社景況指数(PMI)確定値は52.0と前月の54.8から低下し、16カ月ぶりの低水準。また、ノルウェーの石油・ガス労働者がストライキを5日に始め、生産への打撃が出てエネルギーショックが起こるとの懸念が高まり、欧州の天然ガス価格は急騰。ロシアから欧州への天然ガスの供給が減少傾向にあることも、エネルギー高で欧州景気が一段と悪化するとの懸念を高め、ユーロ安ドル高が進行。ユーロが対ドルで20年ぶりの安値となり、ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落。6日に米連邦準備制度理事会(FOMC)議事要旨の公表を控えることも、整理売り圧力を強めた。
 先進7カ国(G7)が対ロ制裁の一環としてロシア産石油の取引価格への上限設定を検討していることに反発し、ロシアは周辺国への圧力を強めている。日本に対しても、ロシアのプーチン大統領は6月30日、石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」の運営主体の再編を命じる大統領令に署名。日本は液化天然ガス(LNG)輸入量の1割程度をロシアから調達しており、事業の枠組みから排除されれば国内へのエネルギー需給への悪影響は避けられないため、今後の動向が注目される。

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