14日のNY金は下落、米FOMCでの利上げ幅を巡る思惑から

2022/07/15 8:51:45

 14日のNY金は下落。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比29.7ドル安の1705.8ドルとなった。
 米労働省が14日に発表した6月の米卸売物価指数(PPI)は前月比1.1%上昇し、市場予想の0.8%を上回ると共に前月5月(0.9%)から伸びが加速。米国のインフレ圧力の高まりが示され、26〜27日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では通常の4倍にあたる1.0%の利上げが実施されるとの見方が市場で強まったことが、金利を生まない資産である金にとっては弱材料となり、中心限月8月物は1695.0ドルの安値をつけ、一時1700ドルの大台を割り込んだ。
 しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派として知られるウォラー理事とセントルイス地区連銀のブラード総裁が、次回の米FOMCでは0.75%の利上げを支持すると表明すると、1.0%の利上げ予想が後退。ドル建てNY金も買い戻され1700ドル台を回復した。

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