20日のNY金は軟調、ECB理事会での積極利上げ観測などを背景に

2022/07/21 9:10:14

 20日のNY金は軟調。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比10.5ドル安の1700.2ドルとなった。
 21日に控えた欧州中央銀行(ECB)理事会において0.50%の利上げが実施される可能性があるとの見方からユーロ高が続いていたが、調整主導の動きの中ユーロ安ドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落。21日のECBや来週7月26日、27日両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利上げを行うとみられていることも、金利を生まない資産である金が売られる要因となった。
 また、ロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム1」を通じたガス輸送が定期メンテナンスが終了する21日に再開される見通しとの報道を受け、エネルギーの需給ひっ迫を背景としたインフレへの懸念が後退。インフレ抑制のために米連邦準備制度理事会(FRB)とECBが共に積極的な利上げを実施すれば、世界的な景気後退(リセッション)につながるとの観測もやや後退したことも、安全資産としての金が売られる要因となった。

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