31日のNY金は下落、米FRBの積極利上げ観測などを受け

2022/09/01 9:16:22

 31日のNY金は下落。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比10.1ドル安の1726.2ドルとなった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)による積極利上げ観測が強いことや、月末要因から整理売り圧力が高まり、ドル建てNY金は下落した。投資人気を示すとされる金上場投資信託(ETF)の現物保有量が減少したことも圧迫要因。ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、31日時点で973.37トンとなり、前年末比2.29トンの減少。ロシアのウクライナ侵攻やインフレ見通しを背景に年初から増加していた金ETFの増加幅が払底した。
 2日には8月の米雇用統計発表を控える。米労働市場の改善が示されれば米FRBが9月20日、21日両日開催の米連邦公開市場員会(FOMC)で0.75%の大幅利上げを実施するとの市場の観測が強まるとの思惑も投資家の様子見姿勢を強め、金利を生まない資産である金の上値を押さえた。

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