4日のNY金は上伸、米FRBの積極利上げ観測の後退を受け

2022/10/05 9:12:55

 4日のNY金は上伸。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比28.5ドル高の1730.5ドル。
 英国のクワーテング財務相が公的債務を削減するための中期財政計画の発表を11月23日から今月中に前倒しすると発表したことが、英国の財政に対する市場の懸念に対して英政府が配慮する姿勢を示したと受け止められ、投資家のリスク回避姿勢が後退。また、米労働省が発表した米労働省雇用動態調査(JOLTS)における8月の求人件数が1005.3万件と、7月1117万件から予想以上に減少。米連邦準備制度理事会(FRB)が懸念していた労働市場のひっ迫が緩和する兆しがみえたことで、米FRBによる積極利上げ観測もやや後退。米長期金利の指標となる10年債利回りが低下すると共に、対主要国通貨でのドル安も進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いや買戻しに支えられて上伸した。

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