8日のNY金は上伸、ECBの利上げ観測を背景としたユーロ安ドル高などを受け

2022/11/09 8:56:25

 8日のNY金は上伸。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比35.5ドル高の1716.0ドルとなった。
 欧州地域のインフレ見通しの高まりを背景に欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しが強まると共に独連邦債利回りが上昇し、外国為替市場では欧米の金利差縮小をみたユーロ売りドル買いが進行。また、投開票が行われている米中間選挙で共和党が勝利すれば株高に振れるとの見方も材料に対ユーロでのドル安が進み、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。
 ただ、10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を10日に控え、米CPIがインフレ圧力の強さを示す内容だと米連邦準備制度理事会(FRB)の積極利上げ観測が強まることで、ドル高に再度振れる可能性があるため、買い一巡後は伸び悩む展開となっている。

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