9日のNY金は軟調、米中間選挙の行方や米CPIの発表を控えた調整主導の動き

2022/11/10 9:08:33

 9日のNY金は軟調。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比2.3ドル安の1713.7ドルとなった。
 10月の米消費者物価指数の発表を10日に控えることや米中間選挙の結果を見定めようとする市場の様子見姿勢が強く、昨日に急伸したNY金は調整主導の売りに押されて下落した。米中間選挙は8日に投開票が開始したが野党の共和党が事前予想ほどの伸びをみせていないことでドル高が進行したことも、ドル建てNY金に割高感からの売りが入る要因となった。
 財政規律を重視する共和党が過半数を獲得した場合、米国のウクライナへの支援の縮小や米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ幅が縮小する可能性も指摘されていたが、民主党が予想以上に善戦しているためこられの見通しが後退。市場の注目は米CPIへと向けられている。

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