10日のNY金は上伸、米CPIの低下を眺めた米FRBの利上げペースの鈍化観測を背景に

2022/11/11 9:04:49

 10日のNY金は上伸。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比40.0ドル高の1753.7ドルとなった。
 米労働省が10日発表した10月の米消費者物価指数(CPI)は前年比7.7%の上昇となり、9月(8.2%上昇)から減速し、市場予想(8.0%)を下回った。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが鈍化するとの見通しが強まると共に、米長期金利の指標となる10年債利回りや外国為替市場でのドル安が進行。ドル建てNY金割安感からの買いが入り上伸した。
 市場の関心は米FRBが目指すターミナルレート(政策金利の最終到達点)予想に向けられ、CMEのFedウオッチが示すフェデラル・ファンドレート(FF金利)が織り込むターミナルレート予想は5%を下回った。また、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利上げが実施される確率は9日時点の56.8%から日本時間9時現在は80.6%に上昇している。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ